IPO DETAIL
株式会社Finatextホールディングス
証券・保険会社向けのクラウド型基幹システム、金融サービスアプリ、ビッグデータ解析を提供するフィンテック企業です。
SUMMARY
このIPOの結論
Finatextホールディングスは金融機関のデジタルサービス構築を支える成長分野に位置します。
売上高は拡大していますが、基幹システムへの先行投資で連結赤字が続き、黒字化時期の見通しが重要です。
仮条件上限では吸収金額約229.6億円、時価総額約628.9億円となり、グロース市場の赤字企業としては需給負担が大きい案件です。
UTEC・ジャフコ系の保有比率も約24%あるため、180日の拘束を考慮しても初値狙いでは慎重評価としました。
大和証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
共同主幹事のうち大和証券を優先し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券にも申し込みます。
大型赤字案件のため、機関投資家需要と仮条件の評価を確認して参加を絞ります。
主幹事を最優先
共同主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
個人向け申込では大和証券を中心に確認します。
平幹事も取りこぼさない
松井証券、あかつき証券、楽天証券、岩井コスモ証券、マネックス証券が幹事に参加します。
ネット抽選は補完的に利用します。
資金と締切を管理
仮条件上限1,290円では100株12.9万円が必要です。
金額は低めでも公開株数が多いため、需要状況を確認して資金を配分します。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 大和証券を申込の中心にする
- 共同主幹事の需要状況を確認する
- 連結赤字と黒字化時期を確認する
- 大型公開規模を重視して参加を絞る
注意点
- 吸収金額約229.6億円の消化力
- 連結赤字の継続
- VC系株主が約24%を保有
- 年末IPO集中による需要分散
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2021年12月6日〜12月10日
公開価格決定日: 2021年12月13日
申込期間: 2021年12月15日〜12月20日
上場日: 2021年12月22日
BB申込期間
2021年12月6日〜2021年12月10日BB期間は2021-12-06〜2021-12-10で、仮条件は1100〜1290円です。
抽選日
2021年12月13日公開価格決定日・抽選結果確認日は2021-12-13です。
購入申込期間
2021年12月15日〜2021年12月20日当選後は2021-12-15〜2021-12-20の購入申込を忘れないようにします。
上場日
2021年12月22日上場日は2021-12-22です。
公開規模、業績、株主構成、同日上場の影響を確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社Finatextホールディングス |
|---|---|
| 証券コード | 4419 |
| 市場 | 東証マザーズ |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主幹事 | 大和証券;三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
| 吸収金額 | 229.6億円 |
| 想定時価総額 | 628.9億円 |
| 総合評価 | D |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 1,290円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1100〜1290 |
| 公募価格 | 1,290円 |
| 予想初値 | 1,280円 |
| 予想利益 | -1,000円 |
| 初値 | 990円 |
| 初値騰落率 | -23.3% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 金融DXとクラウド基幹システムの成長市場
- 証券・保険向けの継続課金基盤
- 売上高が拡大
- 大手金融グループが戦略株主
マイナス要因
- 吸収金額約229.6億円の大型案件
- 連結最終赤字が継続
- 時価総額約628.9億円の高い評価
- VC系株主が約24%を保有
FINANCIALS
業績推移
2018年11月期は単独、2019年11月期以降は連結です。
2021年3月期は決算期変更に伴う16カ月決算のため、前年との単純比較には注意が必要です。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2018年11月期(単独) | 1,038百万円 | 209百万円 | - |
| 2019年11月期(連結) | 1,707百万円 | -1,567百万円 | +64.5% |
| 2021年3月期(連結・16カ月決算) | 2,751百万円 | -1,013百万円 | +61.2% |
業績コメント
2018年11月期の単独売上高は1,038百万円、純利益は209百万円です。
連結移行後は、2019年11月期に売上高1,707百万円、純損失1,567百万円、決算期変更後の2021年3月期に売上高2,751百万円、純損失1,013百万円となりました。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
上位株主の大半には180日のロックアップがあり、価格解除条件はありません。
伊藤英佑氏は継続保有の扱いです。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| 林 良太 | 19,109,330株 | 38.12% | 180日 |
| auフィナンシャルホールディングス株式会社 | 6,406,685株 | 12.78% | 180日 |
| UTEC3号投資事業有限責任組合 | 5,794,658株 | 11.56% | 180日 |
| ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 | 5,003,482株 | 9.98% | 180日 |
| 伊藤 祐一郎 | 1,797,874株 | 3.59% | 180日 |
| 伊藤 英佑 | 1,719,000株 | 3.43% | 継続保有 |
| 株式会社GCIキャピタル | 1,430,625株 | 2.85% | 180日 |
| ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合 | 1,250,000株 | 2.49% | 180日 |
| 渡辺 努 | 1,198,800株 | 2.39% | 180日 |
| 戸田 真史 | 1,122,220株 | 2.24% | 180日 |
株主構成コメント
林良太氏が38.12%、auフィナンシャルホールディングスが12.78%を保有し、UTECとジャフコ系ファンドの合計は約24.0%です。
上位10株主のうち9者は180日拘束され、伊藤英佑氏は継続保有として記載されています。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
FinatextホールディングスのIPOは金融DXの成長性がある一方、赤字と約229.6億円の大型需給から慎重に見たい案件です。
証券・保険会社が自社ブランドの金融サービスを構築できるクラウド基幹システムを提供し、継続利用を収益源とします。
売上高は2018年11月期10.4億円から2021年3月期27.5億円へ伸びましたが、連結最終損失は10.1億円残っています。
仮条件上限で時価総額は約628.9億円となり、公開株の消化には金融DXへの強い機関投資家需要が必要と考えられます。
UTECとジャフコ系ファンドで約24%を保有し、上位株主は概ね180日拘束されますが、伊藤英佑氏は継続保有の扱いです。
申込みは大和証券を中心に、成長期待よりも赤字と公開規模を重視し、見送りも含めて判断する方針が妥当です。
大和証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2021年12月22日
公開価格1,290円に対して初値は990円となり、騰落率は-23.3%でした。
初値売り損益は100株で-30,000円でした。