IPO DETAIL
黒田グループ株式会社
電子部品、電気材料、製造装置などの商社機能と製造・加工機能を組み合わせ、車載、電子機器、住宅設備分野へ供給する企業グループです。
SUMMARY
このIPOの結論
電子部品・材料の商社機能に製造・加工を組み合わせ、車載や電子機器向けに事業基盤を持ちます。
仮条件上限では配当利回りやPBR面の割安感が意識される一方、公募なしで吸収金額約97.8億円、MBK系ファンドが97.09%を保有する売出し案件です。
直近連結利益の大幅減少とファンド出口を考慮し、配当を支えとした限定的な参加にとどめます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
配分中心のSMBC日興証券と野村證券へ申し込みます。
高配当・割安評価が大型のPE売出しを吸収できるかが焦点で、仮条件の需要が弱い場合は申込を絞ります。
主幹事を最優先
SMBC日興証券と野村證券の共同主幹事です。
両社へ申し込み、国内需要の強弱を確認します。
平幹事も取りこぼさない
大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券が参加します。
資金と締切を管理
仮条件上限700円の場合、100株の申込資金は7万円です。
単価は低いものの、大型売出しのため複数配分には注意します。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 配当利回りと低PBRだけでなく、2024年3月期の減益、多額の有利子負債、ファンドの残存持分を合わせて評価します。
注意点
- ファンド株には180日ロックアップがありますが、担保権実行等の例外が開示されています。通常の価格解除なしロックアップよりも、例外条項を慎重に読む必要があります。
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2024年11月29日〜12月4日
公開価格決定日: 2024年12月6日
申込期間: 2024年12月9日〜12月12日
上場日: 2024年12月17日
BBは12月2日から6日、公開価格決定は12月9日、上場は12月17日です。
リスキルなどとの同日上場になります。
BB申込期間
2024年11月29日〜2024年12月4日BB期間は2024年12月2日〜6日です。
配当・割安需要がPEの大型売出しを吸収できるか確認します。
抽選日
2024年12月6日抽選日は2024年12月9日です。
共同主幹事2社の結果を中心に確認します。
購入申込期間
2024年12月9日〜2024年12月12日購入申込は2024年12月10日〜13日です。
100株で最大7万円を準備します。
上場日
2024年12月17日上場日は2024年12月17日です。
複数同日上場のため、スタンダード大型案件への資金配分を見ます。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 黒田グループ株式会社 |
|---|---|
| 証券コード | 287A |
| 市場 | 東証スタンダード |
| 業種 | 卸売業 |
| 主幹事 | SMBC日興証券;野村證券 |
| 吸収金額 | 97.8億円 |
| 想定時価総額 | 326億円 |
| 総合評価 | C |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 640円 |
|---|---|
| 仮条件 | 640〜700 |
| 公募価格 | 700円 |
| 予想初値 | 720円 |
| 予想利益 | 2,000円 |
| 初値 | 885円 |
| 初値騰落率 | 26.4% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 電子部品商社と製造・加工機能を併せ持つ
- 車載・電子機器・住宅設備へ顧客分野を分散
- 仮条件上限では配当利回りとPBRの割安感が意識される
- 筆頭ファンドの残存株に180日ロックアップ
マイナス要因
- 公募増資がなく全株売出しのPEファンド出口案件
- 吸収金額約97.8億円でスタンダード市場として重い
- 2024年3月期の連結純利益が大幅に減少
- 多額の借入金とのれんを抱える
FINANCIALS
業績推移
2022年3月期は持株会社単体、2023年3月期と2024年3月期はIFRS連結です。
3期を同じ事業規模の連続実績として比較しません。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 4,090百万円 | 2,902百万円 | - |
| 2023年3月期 | 139,275百万円 | 2,597百万円 | +3305.3% |
| 2024年3月期 | 126,691百万円 | 378百万円 | -9.0% |
業績コメント
2022年3月期は持株会社単体、2023年3月期以降はIFRS連結で、会計範囲が大きく異なります。
連結売上収益は139,275百万円から126,691百万円へ減少し、親会社所有者帰属利益も2,597百万円から378百万円へ落ち込みました。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
MBK系ファンドは180日・価格解除なし。
ただし担保設定・担保権実行等の除外事由があります。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| ケイエム・ツー・エルピー | 42,449,980株 | 97.09% | 180日 |
| 細川 浩一(全量潜在株式) | 297,140株 | 0.68% | - |
| 森 安伸(全量潜在株式) | 137,960株 | 0.32% | - |
| 鈴木 秀和(全量潜在株式) | 95,520株 | 0.22% | - |
| 尹 棡洙(全量潜在株式) | 95,520株 | 0.22% | - |
| 小林 郁夫(全量潜在株式) | 95,520株 | 0.22% | - |
| Cheng Jit Ann(全量潜在株式) | 95,520株 | 0.22% | - |
| 執行役員(全量潜在株式) | 95,520株 | 0.22% | - |
| 執行役員(全量潜在株式) | 74,280株 | 0.17% | - |
| 従業員(全量潜在株式) | 74,280株 | 0.17% | - |
株主構成コメント
MBKパートナーズ系のケイエム・ツー・エルピーが97.09%を保有し、売出しの中心となります。
ほかの上位記載株はすべて新株予約権による潜在株式で、上場時に直ちに流通する普通株とは区別して評価します。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
黒田グループのIPOは、配当と割安感は支えになりますが、PEファンドの出口色と利益減少から慎重に見たい案件と考えられます。
電子部品や電気材料の商社機能に製造・加工を組み合わせ、車載や電子機器、住宅設備向けへ幅広く製品を供給する複合型の事業です。
2024年3月期は連結売上収益126,691百万円、純利益378百万円となり、前期から利益が大きく落ち込んだため安定性の確認が必要です。
公募増資はなく全株売出しで、吸収金額約97.8億円となるため、初値には配当目的を含む安定した買い需要が必要と考えられます。
MBK系ファンドが株式の大半を保有する出口案件であり、多額の借入金やのれんを抱える財務構造が今後の利益を圧迫する点は課題です。
申込みではSMBC日興証券を優先し、配当利回りと同業他社比の割安感、需要申告の強さを確認して限定的に判断したいと考えます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2024年12月17日
公開価格は700円、初値は885円となり、100株当たりの損益は18,500円でした。