IPO DETAIL
株式会社JRC
製鉄・鉱山・物流設備で使われるコンベヤ部品を主力とし、設備保全とロボットSIまで手掛ける産業機械企業。
SUMMARY
このIPOの結論
コンベヤ部品は製鉄所や物流設備の稼働維持に欠かせず、更新・保守需要が景気変動を和らげます。
ロボットSIを第2の柱に育てる余地もあり、連結業績は増収増益です。
ただし、吸収金額約78.7億円、売出し中心という条件は軽くありません。
インテグラル3号とInnovation Alphaは売出し後も株式を残すため、短期の公開需給と中期の追加売却余地を分けて考え、共同主幹事で需要を確認しながら慎重に判断します。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
配分の中心となるSMBC日興証券とみずほ証券を優先します。
安定収益は評価できますが、売出し中心で公開規模が大きいため、初値目的では申込先を広げ過ぎず、需要状況を確認して判断します。
主幹事を最優先
共同主幹事はSMBC日興証券とみずほ証券です。
公開規模が大きいため、両社での需要の強さを重視します。
平幹事も取りこぼさない
引受幹事は12社です。
主幹事以外では大和証券、SBI証券などの取扱いと抽選方法を確認します。
資金と締切を管理
仮条件上限1,110円の場合、100株で11.1万円の申込資金が必要です。
証券会社ごとの前受金と資金拘束の時期を確認してください。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 主幹事を中心に、資金不要・平等抽選・後期型抽選の証券会社を組み合わせると申込機会を増やせます
注意点
- 購入申込期間と入金期限は証券会社ごとに異なります。辞退ペナルティの有無も申込前に確認してください
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2023年7月25日〜7月31日
公開価格決定日: 2023年8月1日
申込期間: 2023年8月2日〜8月7日
上場日: 2023年8月9日
BB申込期間
2023年7月25日〜2023年7月31日BB期間は2023-07-25から2023-07-31までです。
抽選日
2023年8月1日公開価格決定・抽選日は2023-08-01です。
購入申込期間
2023年8月2日〜2023年8月7日購入申込期間は2023-08-02から2023-08-07までです。
上場日
2023年8月9日上場日は2023-08-09です。
初値形成時の気配と売買規制を確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社JRC |
|---|---|
| 証券コード | 6224 |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 機械 |
| 主幹事 | SMBC日興証券;みずほ証券 |
| 吸収金額 | 78.7億円 |
| 想定時価総額 | 140.7億円 |
| 総合評価 | C |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 1,005円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1000〜1110 |
| 公募価格 | 1,110円 |
| 予想初値 | 1,150円 |
| 予想利益 | 4,000円 |
| 初値 | 1,022円 |
| 初値騰落率 | -7.9% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- コンベヤ部品に継続的な交換需要がある
- 設備保全とロボットSIへ収益源を広げている
- 比較可能な連結2期で増収増益を確保した
- 産業設備の稼働維持を支える事業基盤がある
マイナス要因
- 吸収金額が約78.7億円とグロース案件では重い
- 公開株の大半を既存株主の売出しが占める
- インテグラル系ファンドの残存株が多い
- 景気や設備投資動向の影響を受けやすい
FINANCIALS
業績推移
2021年2月期は単体、2022年2月期以降は連結数値です。
会計範囲が異なるため、成長判断では連結2期を中心に確認します。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2021年2月期(単体) | 6,316百万円 | 175百万円 | - |
| 2022年2月期(連結) | 8,086百万円 | 545百万円 | +28.0% |
| 2023年2月期(連結) | 8,961百万円 | 831百万円 | +10.8% |
業績コメント
2021年2月期は提出会社単体です。
比較可能な連結業績は、2022年2月期の売上高8,086百万円・最終利益545百万円から、2023年2月期の売上高8,961百万円・最終利益831百万円へ増加しています。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
株主表の株数は潜在株式を含む届出書記載値です。
浜口稔氏、佐藤嘉宰氏、江副義昭氏、久次米功雄氏について潜在株式数を内訳表示しています。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| インテグラル3号投資事業有限責任組合 | 5,471,500株 | 37.75% | 180日 |
| 浜口稔 | 2,940,140株(うち潜在株式220,140株) | 20.28% | 180日 |
| 浜口佳宏 | 2,720,000株 | 18.76% | 180日 |
| Innovation Alpha L.P. | 868,500株 | 5.99% | 180日 |
| インテグラル株式会社 | 200,000株 | 1.38% | 180日 |
| 浜口芳秋 | 200,000株 | 1.38% | 180日 |
| 林田信弘 | 200,000株 | 1.38% | 180日 |
| 佐藤嘉宰 | 129,540株(うち潜在株式89,540株) | 0.89% | 180日 |
| 江副義昭 | 128,820株(うち潜在株式88,820株) | 0.89% | 180日 |
| 久次米功雄 | 126,900株(うち潜在株式86,900株) | 0.88% | 180日 |
株主構成コメント
インテグラル系2主体が合計43%超、浜口家が約40%を占めます。
浜口稔氏など上位役職員の表示株には新株予約権由来の潜在株式が含まれます。
ファンドの全株売却ではなく残存株を伴うため、公開時の売出し負担と180日後の売却余地の双方を確認したい構成です。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
JRCのIPOは安定需要のある産業部品事業を評価できる一方、売出し中心の重い需給を最優先で確認したい案件と考えられます。
コンベヤ部品は製鉄・鉱山・物流設備の保守交換で継続需要が見込め、設備保全やロボットSIへの展開も収益源の分散につながります。
比較可能な連結2期では売上高と最終利益がともに伸びており、既存事業の収益力と事業領域拡大の成果は一定の評価材料になると考えられます。
吸収金額は約78.7億円とグロース市場では大きく、公開株の大半が既存株主の売出しであるため初値需給には慎重な見方が必要です。
インテグラル系ファンドは上場後も多くの株式を保有するため、180日後の追加売却余地や設備投資需要の変動には注意が必要です。
申込みは共同主幹事のSMBC日興証券を中心に、公開価格の割安感と需要状況を見極めながら控えめに判断する方針が妥当と考えられます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2023年8月9日
公開価格1,110円に対して初値は1,022円となり、騰落率は-7.9%、100株当たりの初値売り損益は-8,800円でした。