IPO DETAIL
株式会社トライト
医療・介護・保育・建設領域で人材紹介と派遣を展開し、現場向けDXサービスも育成する人材サービスグループ。
SUMMARY
このIPOの結論
医療・福祉・建設の人材不足は構造的で、全国の求人・求職者ネットワークは安定需要を取り込みます。
一方、監査済み2021年12月期は実質1カ月で、通期比較に使えるのは2022年12月期が中心です。
公募なしで、仮条件上限ベースの吸収金額は約598.0億円に達します。
スポンサーは売出し後も大株主として残り、将来の追加売却余地も大きいため、初値目的では供給負担が事業の安定性を上回ると判断します。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
BB時点の仮条件上限では吸収金額が約598.0億円となる公募なしの大型売出しです。
共同主幹事の取扱いを確認しても初値の上値余地は限定的とみて、基本的に申込みを見送ります。
主幹事を最優先
主幹事はSMBC日興証券、BofA証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、UBS証券です。
配分比率が高い主幹事からの申込を最優先にします。
平幹事も取りこぼさない
引受幹事は7社です。
ネット申込の可否と抽選方法を確認し、申込可能な証券会社を広く活用します。
資金と締切を管理
仮条件上限1,300円の場合、100株で13.0万円の申込資金が必要です。
公開価格はBB後に決定されるため、非結果項目では上限価格を基準とします。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 主幹事を中心に、資金不要・平等抽選・後期型抽選の証券会社を組み合わせると申込機会を増やせます
注意点
- 公募による成長資金の調達はなく、スポンサー売出しが中心です。上場後も残る6,000万株と180日後の追加売却可能性を確認してください。
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2023年7月6日〜7月11日
公開価格決定日: 2023年7月12日
申込期間: 2023年7月13日〜7月20日
上場日: 2023年7月24日
BB申込期間
2023年7月6日〜2023年7月11日BB期間は2023-07-06から2023-07-11までです。
抽選日
2023年7月12日公開価格決定・抽選日は2023-07-12です。
購入申込期間
2023年7月13日〜2023年7月20日購入申込期間は2023-07-13から2023-07-20までです。
上場日
2023年7月24日上場日は2023-07-24です。
初値形成時の気配と売買規制を確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社トライト |
|---|---|
| 証券コード | 9164 |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | サービス業 |
| 主幹事 | SMBC日興証券;BofA証券;三菱UFJモルガン・スタンレー証券;UBS証券 |
| 吸収金額 | 552億円 |
| 想定時価総額 | 1200億円 |
| 総合評価 | D |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 1,620円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1100〜1300 |
| 公募価格 | 1,200円 |
| 予想初値 | 1,250円 |
| 予想利益 | -5,000円 |
| 初値 | 1,133円 |
| 初値騰落率 | -5.6% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 医療・介護・保育・建設の人材不足が追い風
- 全国規模の求人・求職者基盤を持つ
- 2022年12月期に高水準の利益を確保した
- 専門領域に特化した人材サービスを展開する
マイナス要因
- 公募なしで約598億円規模の大型売出し
- スポンサーが上場後も大量の株式を保有する
- 比較可能な通期業績が限られている
- 180日後の追加売却余地が大きい
FINANCIALS
業績推移
2021年12月期は組織再編後の実質1カ月分です。
年間推移をみる場合は、届出書の単純合算参考値と2022年12月期を補助的に確認します。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2021年12月期(IFRS・連結、実質1カ月) | 2,419百万円 | -532百万円 | - |
| 2022年12月期(IFRS・連結) | 44,195百万円 | 3,621百万円 | +1727.0% |
業績コメント
2020年12月期は設立初年度の単体で事業収益はありません。
2021年12月期の連結業績は旧トライトを吸収合併した後の実質1カ月分で、売上収益2,419百万円・最終損失532百万円です。
2022年12月期は売上収益44,195百万円・最終利益3,621百万円でした。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
LIFE SCIENCE & DIGITAL HEALTHの普通株と、コタエル信託の全量潜在株式を区別しています。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| LIFE SCIENCE & DIGITAL HEALTH CO. LIMITED | 100,000,000株 | 97.13% | 180日 |
| コタエル信託株式会社 | 2,951,514株(全量潜在株式) | 2.87% | - |
株主構成コメント
EQT傘下ファンドのLIFE SCIENCE & DIGITAL HEALTHが普通株1億株を保有する単一株主支配です。
売出しは4,000万株で、上場後も6,000万株を残します。
コタエル信託の2,951,514株は全量が新株予約権由来の潜在株式で、上場時発行済株式数には含まれません。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
トライトのIPOは人材不足という事業環境よりも、公募なしで約598億円に達する大型売出しの需給を最優先で警戒したい案件です。
看護師、介護士、保育士、建設技術者など採用難が続く専門職に特化し、全国の求人・求職者基盤を活用できる点は安定需要につながります。
2021年12月期は組織再編後の実質1カ月分に限られ、通期比較に使える監査済み業績が少ないため、2022年12月期の収益だけで成長性を判断しにくい状況です。
今回の公開株は既存株主の売出しとオーバーアロットメントのみで構成され、資金が会社へ入らない点も初値評価を抑える要因と考えられます。
EQT傘下のスポンサーは上場後も6,000万株を保有するため、180日後の追加売却余地と長期的な需給悪化には注意が必要です。
共同主幹事の取扱いを確認しても初値狙いでは条件が厳しく、事業の安定性を評価しても申込みは基本的に見送る判断が妥当と考えられます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2023年7月24日
公開価格1,200円に対して初値は1,133円となり、騰落率は-5.6%、100株当たりの初値売り損益は-6,700円でした。
公開価格ベースの吸収金額は552.0億円、上場時時価総額は1,200.0億円です。