IPO DETAIL
株式会社エブリー
レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」などを運営し、その利用者データや店頭デジタルサイネージを活用して、食品メーカー・小売企業向けの広告、販促、リテールDX支援を提供する企業です。
SUMMARY
このIPOの結論
「デリッシュキッチン」が持つ大規模な利用者基盤と、店頭サイネージまで含めた販促支援はエブリーならではの強みです。
売上高は直近3期で拡大し、2025年6月期の当期純損失は33百万円まで縮小しました。
仮条件上限230円で計算した吸収金額は約15.7億円と重くありません。
一方、公募1,105,300株に対して売出しはOAを含め5,703,100株あり、VC株の一部には90日・1.5倍解除条件があります。
低価格による参加しやすさはありますが、BBでは知名度だけで強気にならず、売出し比率と黒字定着を確認して判断したい案件です。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
配分の中心となるSMBC日興証券を最優先に、マネックス証券、松井証券、SBI証券、丸三証券も併用します。
100株資金は小さいものの、売出しの多さとVCの1.5倍解除条件を踏まえ、複数当選を前提に過度な資金を振り向けない方針です。
主幹事を最優先
配分面では主幹事のSMBC日興証券が中心となる見込みです。
優先して申し込みます。
申込時のステージ制や購入期限も確認します。
平幹事も取りこぼさない
マネックス証券、松井証券、SBI証券、丸三証券にも申し込み、当選機会を広げます。
各社の申込開始日と締切時刻を確認します。
資金と締切を管理
仮条件上限230円の場合、100株あたりの申込資金は23,000円です。
低単価でも証券会社ごとに前受金の有無や資金拘束時期が異なるため、BB締切前に確認してください。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 主幹事のSMBC日興証券を最優先に確認する
- 仮条件上限230円に合わせて必要資金を準備する
- マネックス証券や松井証券などネット抽選対応幹事も併用する
- 低単価でも複数当選時の購入上限を事前に決める
注意点
- 売出株が多く換金色が強い
- VC保有比率が約31.4%ある
- 一部VCは公開価格の1.5倍でロックアップ解除となる
- 直近まで赤字で黒字定着を確認する必要がある
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2026年7月17日〜7月24日
公開価格決定日: 2026年7月27日
申込期間: 2026年7月28日〜7月31日
上場日: 2026年8月4日
BB申込期間
2026年7月17日〜2026年7月24日BB期間は2026年7月17日〜7月24日です。
仮条件は220円〜230円で、上限申告を基本に需要動向を確認します。
抽選日
2026年7月27日公開価格決定日・抽選結果確認日は2026年7月27日です。
購入申込期間
2026年7月28日〜2026年7月31日当選後は2026年7月28日〜7月31日の購入申込を忘れないようにします。
上場日
2026年8月4日上場日は2026年8月4日です。
メディア知名度、低価格、売出比率、VCの1.5倍解除条件を確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社エブリー |
|---|---|
| 証券コード | 607A |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | サービス業 |
| 主幹事 | SMBC日興証券 |
| 吸収金額 | 15.7億円 |
| 想定時価総額 | 47.7億円 |
| 総合評価 | C |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 230円 |
|---|---|
| 仮条件 | 220〜230 |
| 公募価格 | - |
| 予想初値 | 270円 |
| 予想利益 | 4,000円 |
| 初値 | - |
| 初値騰落率 | - |
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 知名度の高い「デリッシュキッチン」と大規模な利用者基盤
- オンラインデータと店頭販促を結ぶリテールDXの独自性
- 直近3期の増収と最終赤字の大幅縮小
- 仮条件上限230円で必要資金2.3万円、吸収金額約15.7億円
マイナス要因
- 公募を大きく上回る売出株とオファリングレシオ32.8%
- VC保有比率約31.4%による中期的な売却圧力
- 主要VCの90日ロックアップと公開価格1.5倍の解除条件
- 直近3期は最終赤字で通期黒字の定着が未確認
FINANCIALS
業績推移
単独決算ベースの数値です。
売上高は直近3期で増加し、2025年6月期の当期純損失は33百万円まで縮小していますが、黒字化の定着は未確認です。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2023年6月期 | 2,580百万円 | -555百万円 | - |
| 2024年6月期 | 3,360百万円 | -771百万円 | +30.2% |
| 2025年6月期 | 4,251百万円 | -33百万円 | +26.5% |
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
創業者・事業会社には180日、主要VCには90日のロックアップがあります。
一部VCには公開価格の1.5倍で解除される条件があります。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| 吉田 大成 | 4,631,900株 | 21.49% | 180日 |
| KDDI株式会社 | 2,822,202株 | 13.09% | 180日 |
| 伊藤忠食品株式会社 | 2,351,835株 | 10.91% | 180日 |
| 加藤産業株式会社 | 2,351,835株 | 10.91% | 180日 |
| WiL Fund II, L.P. | 1,536,150株 | 7.13% | 90日/1.5倍 |
| DCM Ventures China Fund (DCM VIII), L.P. | 1,462,060株 | 6.78% | 90日/1.5倍 |
| グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合 | 894,438株 | 4.15% | 90日/1.5倍 |
| DBJキャピタル投資事業有限責任組合 | 579,061株 | 2.69% | 90日/1.5倍 |
| 菅原 千遥 | 382,100株 | 1.77% | 180日 |
| Globis Fund V, L.P. | 381,234株 | 1.77% | 90日/1.5倍 |
株主構成コメント
吉田大成氏を筆頭に、KDDI、伊藤忠食品、加藤産業が上位を占め、創業者と事業会社の関係が強い株主構成です。
一方、VC保有比率は約31.4%と高く、WiLやDCM、グロービス系などの主要ファンド株には90日・1.5倍解除条件があります。
初値が大きく上昇した場合は、ロックアップ解除水準を需給の節目として意識する必要があります。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
エブリーのIPOは、低単価と高い知名度を評価できる一方、売出し中心の需給と最終赤字の継続を慎重に見たい案件です。
レシピ動画の利用データを食品メーカーの広告や小売店の販促へ展開するリテールDXは、同社ならではの事業基盤です。
売上高は直近3期で増加し、2025年6月期の最終赤字は0.3億円まで縮小しており、収益改善は進んでいます。
仮条件上限230円では吸収金額約15.7億円、100株資金2.3万円となり、個人投資家が参加しやすい水準です。
ただし、売出株が多くVC比率も高いうえ、一部ファンドは90日または公開価格1.5倍で解除される点に注意が必要です。
申込みは主幹事のSMBC日興証券を軸に、知名度だけで判断せず、黒字化の持続性と上場時の需給を確認したいと考えられます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

業績コメント
売上高は2023年6月期2,580百万円、2024年6月期3,360百万円、2025年6月期4,251百万円と拡大しています。
当期純損失は555百万円、771百万円、33百万円で、直近期に赤字幅が大きく縮小しました。
成長投資を続けながら通期黒字を定着できるかが、上場後も重要な確認点です。