IPO DETAIL
ジェイファーマ株式会社
アミノ酸トランスポーターLAT1などSLCトランスポーターを標的に、がんや神経疾患向け医薬品を研究・開発する臨床段階のバイオベンチャーです。
SUMMARY
このIPOの結論
ジェイファーマは、LAT1阻害剤を中心とする独自の創薬基盤を持ち、パイプラインの進展が大きな評価材料になります。
一方、2023年3月期から2025年3月期まで事業収益はなく、当期純損失は1,098百万円、1,652百万円、1,499百万円と資金先行の状態です。
BB時点の仮条件上限900円では吸収金額約33.5億円、時価総額約160.5億円となり、赤字バイオとしては相応の負担があります。
仮条件が想定価格920円を下回ったこと、VC比率と1.5倍解除条項を踏まえ、臨床開発への高い期待を持つ場合でも限定的な参加が妥当です。
SBI証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
創薬パイプラインの成功余地はあるものの、赤字、吸収金額、VC比率の3点から申込は限定的にします。
主幹事のSBI証券を中心に、大和証券、東海東京証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券を確認します。
IPOチャレンジポイントを使う場合も、臨床リスクと公募割れリスクを許容できるかを優先します。
主幹事を最優先
SBI証券は主幹事で割当の大半を占めるため、申し込む場合は最優先で確認したい証券会社です。
落選時にIPOチャレンジポイントが貯まる点も確認材料です。
平幹事も取りこぼさない
大和証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券なども抽選機会を増やす候補になります。
SBIネオトレード証券やDMM 株、大和コネクト証券などの取扱いも確認します。
資金と締切を管理
仮条件上限900円の場合、100株あたりの申込資金は90,000円です。
前受金の有無や資金拘束のタイミングは証券会社ごとに異なるため、BB締切前に確認が必要です。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- SBI証券を申込の中心にする
- 仮条件上限900円に合わせて9万円以上を準備する
- 大和証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券も確認する
- バイオ株の値動きを許容できる範囲に申込額を限定する
注意点
- 事業収益がなく赤字が継続しています
- 臨床試験や承認の失敗で企業価値が大きく低下する可能性があります
- VC比率が高く、1.5倍解除条項があります
- 吸収金額と時価総額はBB時点の仮条件上限900円で算出しており、公開価格880円ベースの上場結果数値とは区別します
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2026年3月6日〜3月12日
公開価格決定日: 2026年3月13日
申込期間: 2026年3月16日〜3月19日
上場日: 2026年3月25日
BB申込期間
2026年3月6日〜2026年3月12日BB期間中に需要申告を行います。
仮条件は840円〜900円です。
抽選日
2026年3月13日公開価格決定日・抽選結果確認日は2026年3月13日です。
購入申込期間
2026年3月16日〜2026年3月19日当選後は2026年3月16日〜3月19日の購入申込を忘れないようにします。
上場日
2026年3月25日上場日は2026年3月25日です。
赤字バイオ案件の需給、VC保有株、グロース市場の地合いを確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | ジェイファーマ株式会社 |
|---|---|
| 証券コード | 520A |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 医薬品 |
| 主幹事 | SBI証券 |
| 吸収金額 | 33.5億円 |
| 想定時価総額 | 160.5億円 |
| 総合評価 | D |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 920円 |
|---|---|
| 仮条件 | 840〜900 |
| 公募価格 | 880円 |
| 予想初値 | 860円 |
| 予想利益 | -4,000円 |
| 初値 | 809円 |
| 初値騰落率 | -8.1% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- LAT1阻害剤という独自性の高い創薬テーマ
- アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域を対象とする
- 公募株中心で調達資金を研究開発へ充てる
- 仮条件上限で100株9万円と申込資金は比較的小さい
マイナス要因
- 直近3期は事業収益がなく当期純損失が継続
- 臨床試験、承認、提携の成否で企業価値が大きく変動する
- 吸収金額約33.5億円は赤字バイオとして軽くない
- VC保有比率約47.3%で複数株主に1.5倍解除条項がある
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
VC株の多くは90日または公開価格1.5倍で解除され、製薬会社や経営陣には180日のロックアップがあります。
UntroD野村クロスオーバーインパクトファンドは継続保有予定です。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 | 2,021,325株 | 12.82% | 90日/1.5倍 |
| Eight Roads Ventures Japan II L.P. | 1,940,000株 | 12.30% | 90日/1.5倍 |
| Newton Biocapital I Pricaf privée SA | 1,225,000株 | 7.77% | 90日/1.5倍 |
| 大原薬品工業株式会社 | 875,000株 | 5.55% | 180日 |
| スペラファーマ株式会社 | 625,000株 | 3.96% | 180日 |
| UntroD野村クロスオーバーインパクトファンド投資事業有限責任組合 | 600,000株 | 3.80% | 継続保有 |
| MSIVCグローバルアカデミックシーズ投資事業有限責任組合 | 527,500株 | 3.34% | 90日/1.5倍 |
| F-Prime Capital Partners Life Sciences Fund VI LP | 485,000株 | 3.07% | 90日/1.5倍 |
| OUVC1号投資事業有限責任組合 | 462,500株 | 2.93% | 90日/1.5倍 |
| 藤本 裕 | 440,000株 | 2.79% | 180日 |
株主構成コメント
国内外のVCが上位を占め、VC等の保有比率は約47.3%です。
多くのVCは1.5倍解除条項付きですが、UntroD野村クロスオーバーインパクトファンドは単なるロックアップなしではなく、継続保有予定として区別しています。
製薬会社株主には180日の拘束があります。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
ジェイファーマのIPOは、独自の創薬テーマより売上未計上と赤字継続のリスクを優先し、初値を慎重に考えたい案件です。
LAT1阻害剤ナンブランラトを中心に、胆道がんや神経疾患など未充足ニーズの高い領域で臨床開発を進めています。
直近3期は事業収益がなく、2025年3月期も最終損失15.0億円となり、研究開発費が先行する段階です。
仮条件上限900円では吸収金額約33.5億円、時価総額約160.5億円となり、赤字バイオとして軽い需給ではありません。
VC等の保有比率は約47.3%で、複数ファンドの90日または公開価格1.5倍による解除にも注意が必要です。
主幹事のSBI証券を利用する場合も、臨床開発の不確実性を許容できる範囲に申込を限定する考え方が適しています。
SBI証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2026年3月25日
公開価格880円に対して初値は809円となり、騰落率は-8.1%でした。
初値売り損益は100株で-7,100円でした。