IPO DETAIL
ナイル株式会社
企業のデジタルマーケティングを支援するDX事業と、自動車のサブスクリプション「おトクにマイカー 定額カルモくん」を展開する会社です。
SUMMARY
このIPOの結論
ナイルは売上高を2,126百万円から4,139百万円へ拡大していますが、最終赤字が続いています。
吸収金額約25.5億円、上場時時価総額約143.4億円で、黒字化前のグロース企業として軽い評価ではありません。
VC・ファンド比率が高く、多くの残存株は90日・公開価格1.5倍で解除されます。
SMBC日興証券とSBI証券を中心に、基本は慎重参加または見送り寄りで判断します。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
共同主幹事のSMBC日興証券とSBI証券を中心に申込機会を確認します。
ただし、赤字継続、約25.5億円の吸収金額、ファンド残存株を考慮し、申込優先度は低めとします。
主幹事を最優先
共同主幹事はSMBC日興証券とSBI証券です。
配分機会を重視する場合は両社を優先します。
平幹事も取りこぼさない
松井証券、大和証券、楽天証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、丸三証券、極東証券、岡三証券、東洋証券が引受団に参加します。
資金と締切を管理
仮条件上限1,680円の場合、100株当たり168,000円です。
赤字企業への資金配分として妥当か、同時期IPOと比較して判断します。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- SMBC日興証券とSBI証券を優先する
- 仮条件上限1,680円で168,000円を準備する
- 赤字縮小の道筋を確認する
- VCの90日・1.5倍解除を需給へ反映する
注意点
- 売上成長だけで赤字を軽視しない
- 車サブスクは資金負担が大きい
- VC比率と価格解除条件に注意
- 時価総額約143.4億円の評価水準を確認する
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2023年12月5日〜12月11日
公開価格決定日: 2023年12月12日
申込期間: 2023年12月13日〜12月18日
上場日: 2023年12月20日
BB申込期間
2023年12月5日〜2023年12月11日BB期間は2023-12-05〜2023-12-11で、仮条件は1620〜1680円です。
抽選日
2023年12月12日公開価格決定日・抽選結果確認日は2023-12-12です。
購入申込期間
2023年12月13日〜2023年12月18日当選後は2023-12-13〜2023-12-18の購入申込を忘れないようにします。
上場日
2023年12月20日上場日は2023-12-20です。
公開規模、業績、株主構成、市場の地合いを確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | ナイル株式会社 |
|---|---|
| 証券コード | 5618 |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主幹事 | SMBC日興証券;SBI証券 |
| 吸収金額 | 25.5億円 |
| 想定時価総額 | 143.4億円 |
| 総合評価 | C |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 1,615円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1620〜1680 |
| 公募価格 | 1,680円 |
| 予想初値 | 1,750円 |
| 予想利益 | 7,000円 |
| 初値 | 1,540円 |
| 初値騰落率 | -8.3% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- デジタルマーケティング支援で蓄積した知見
- 車サブスクリプション事業による売上拡大
- 直近3期で売上高が約2倍に成長
- DXとモビリティの複数事業に成長機会
マイナス要因
- 直近3期すべて最終赤字
- 時価総額約143.4億円で黒字化前として評価負担がある
- VC・ファンド株が多く公開価格1.5倍の解除条件付き
- 車両調達・広告費・金利などで資金負担が大きい
FINANCIALS
業績推移
直近3期の単体業績です。
売上成長率だけでなく、車サブスクの車両関連費用、顧客獲得費、運転資金と赤字縮小の進み方を確認します。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2020年12月期 | 2,126百万円 | -1,186百万円 | - |
| 2021年12月期 | 2,629百万円 | -1,895百万円 | +23.7% |
| 2022年12月期 | 4,139百万円 | -1,355百万円 | +57.4% |
業績コメント
売上高は2020年12月期2,126百万円、2021年12月期2,629百万円、2022年12月期4,139百万円と増加しました。
一方、最終損失は1,186百万円、1,895百万円、1,355百万円で、黒字化には至っていません。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
創業者・事業会社は180日、複数ファンドは90日・公開価格1.5倍解除です。
売出し後の残存株と潜在株式を区別します。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| 高橋 飛翔 | 3,884,000株 | 43.13% | 180日 |
| JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 | 1,245,600株 | 13.83% | 90日/1.5倍 |
| 株式会社SMBC信託銀行 | 608,400株 | 6.75% | 90日/1.5倍 |
| 株式会社セプテーニ・ホールディングス | 412,400株 | 4.57% | 180日 |
| SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 405,200株 | 4.49% | 90日/1.5倍 |
| 榎並 慶浩 | 276,000株 | 3.06% | - |
| EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 | 247,600株 | 2.74% | 90日/1.5倍 |
| DIMENSION投資事業有限責任組合 | 173,600株 | 1.92% | 90日/1.5倍 |
| 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ | 173,200株 | 1.92% | 180日 |
| 株式会社アニヴェルセルHOLDINGS | 162,000株 | 1.79% | 180日 |
株主構成コメント
高橋飛翔氏が43.13%を保有する一方、JIC、SBI系、EEI、DIMENSIONなど複数ファンドが上位株主です。
VC比率が高く、売出し後も残る株式と90日・1.5倍解除が中期的な需給課題です。
役職員株には潜在株式を含む場合があります。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
ナイルのIPOは、売上成長と複数の事業テーマを持つ一方、赤字継続とファンド需給を重く見て慎重に判断する必要がある案件です。
デジタルマーケティング支援に加え、自動車サブスクリプションを展開し、既存の集客ノウハウを新規事業へ活用できる点は強みと考えられます。
売上高は2020年12月期21.3億円から2022年12月期41.4億円へ拡大しましたが、直近3期はいずれも最終赤字が続いています。
仮条件上限では吸収金額が約25.5億円、時価総額が約143.4億円となり、黒字化前の企業として評価負担は軽くありません。
複数のVC・ファンドが残存し、多くの株式は90日・公開価格1.5倍で解除されるため、上昇局面の売り圧力には注意が必要です。
申込みは共同主幹事のSMBC日興証券を優先し、SBI証券も活用しながら、黒字化の道筋と資金負担を確認して慎重に判断します。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2023年12月20日
公開価格1,680円に対して初値は1,540円となり、騰落率は-8.3%でした。
初値売り損益は100株で-14,000円です。