IPO DETAIL
株式会社Synspective
小型SAR衛星の開発・製造・運用を行い、天候や昼夜を問わず取得できる衛星データと解析ソリューションを政府・企業へ提供します。
SUMMARY
このIPOの結論
昼夜や天候に左右されにくいSAR衛星データは、防災・安全保障・インフラ管理で利用拡大が期待されます。
売上高は2022年12月期492百万円から2023年12月期1,386百万円へ増え、最終損失も縮小しました。
一方、公募のみとはいえ吸収金額は約117.6億円、衛星製造と打上げを続けるため資金消費も大きい案件です。
強いテーマ性と180日ロックアップを評価しつつ、赤字と大型需給を踏まえて参加量を抑えます。
野村證券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
公開株数が多いため、野村證券を中心に複数幹事へ申し込めば当選機会はあります。
ただし、赤字宇宙企業への評価変動は大きく、購入株数は余裕資金の範囲に限定します。
主幹事を最優先
野村證券が主幹事で、国内配分の中心です。
大型案件のため店頭・オンライン双方の配分状況を確認します。
平幹事も取りこぼさない
みずほ証券、SBI証券、東海東京証券、大手証券、マネックス証券、楽天証券まで計10社が参加します。
資金と締切を管理
仮条件上限480円の場合、100株の申込資金は4万8,000円です。
単価は低いものの、複数配分時の保有額を管理します。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- 公募のみで資金使途が衛星製造・打上げに向かう点は評価できます。需要判断では、宇宙テーマへの人気と、赤字・公開規模を同時に見ます。
注意点
- 売上高の急増だけで黒字化が近いとは限りません。打上げ計画の遅延、衛星故障、追加資金調達の可能性を考慮し、長期保有前提の資金までIPO申込に回さないようにします。
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2024年12月4日〜12月9日
公開価格決定日: 2024年12月10日
申込期間: 2024年12月11日〜12月16日
上場日: 2024年12月19日
BBは12月3日から9日、公開価格決定は12月10日、上場は12月19日です。
delyとの同日上場です。
BB申込期間
2024年12月4日〜2024年12月9日BB期間は2024年12月3日〜9日です。
宇宙テーマへの需要が大型公募を吸収できるか確認します。
抽選日
2024年12月10日抽選日は2024年12月10日です。
主幹事の野村證券を中心に結果を確認します。
購入申込期間
2024年12月11日〜2024年12月16日購入申込は2024年12月11日〜16日です。
低単価でも複数配分時の総額を確認します。
上場日
2024年12月19日上場日は2024年12月19日です。
同日上場のdelyとの資金競合を織り込んで初値需給を見ます。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社Synspective |
|---|---|
| 証券コード | 290A |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主幹事 | 野村證券 |
| 吸収金額 | 117.6億円 |
| 想定時価総額 | 519.6億円 |
| 総合評価 | B |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 460円 |
|---|---|
| 仮条件 | 460〜480 |
| 公募価格 | 480円 |
| 予想初値 | 620円 |
| 予想利益 | 1.4万円 |
| 初値 | 736円 |
| 初値騰落率 | 53.3% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 宇宙・防災・安全保障という注目度の高い事業テーマ
- SAR衛星は天候や昼夜を問わず観測できる
- 2023年12月期は売上高が拡大し最終赤字も縮小
- 売出しがなく調達資金を衛星開発へ充当
マイナス要因
- 吸収金額約117.6億円で赤字企業として公開規模が大きい
- 2023年12月期も最終赤字が継続
- VC・投資ファンド等の保有比率が高い
- 衛星製造や打上げ失敗など技術・資金面のリスクが大きい
FINANCIALS
業績推移
2021年12月期は提出会社単体、2022年12月期と2023年12月期は連結数値です。
多額の先行投資を伴うため、売上成長と資金消費を併せて確認します。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2021年12月期 | 52百万円 | -2,465百万円 | - |
| 2022年12月期 | 492百万円 | -6,272百万円 | +846.2% |
| 2023年12月期 | 1,386百万円 | -1,520百万円 | +181.7% |
業績コメント
2021年12月期は提出会社単体、2022年12月期以降は連結です。
連結売上高は492百万円から1,386百万円へ拡大し、親会社株主に帰属する純損失は6,272百万円から1,520百万円へ縮小しました。
ただし、営業キャッシュ・フローはなお大幅なマイナスです。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
上位株主は180日、価格解除なし。
VC・投資ファンド等の概算比率は約57.7%です。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| 新井 元行 | 9,015,000株 | 9.36% | 180日 |
| スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 | 8,611,200株 | 8.94% | 180日 |
| ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 | 7,339,800株 | 7.62% | 180日 |
| 清水建設株式会社 | 6,944,400株 | 7.21% | 180日 |
| SPエースタート1号投資事業有限責任組合 | 6,469,050株 | 6.72% | 180日 |
| 日本グロースキャピタル投資法人 | 5,053,650株 | 5.25% | 180日 |
| 白坂 成功 | 4,500,000株 | 4.67% | 180日 |
| 森トラスト株式会社 | 2,399,700株 | 2.49% | 180日 |
| 協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 | 2,280,450株 | 2.37% | 180日 |
| Tsunagu Investment Pte. Ltd. | 2,223,300株 | 2.31% | 180日 |
株主構成コメント
創業者に加え、エースタート系、ジャフコ系、日本グロースキャピタルなど多数の投資主体が分散保有しています。
届出書から識別できるVC・投資ファンド等を広く集計すると概算約57.7%であり、180日後の需給は重要な確認事項です。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
SynspectiveのIPOは、宇宙・防災分野の成長性を評価できる一方、赤字と大型需給を踏まえて参加量を抑えたい案件です。
小型SAR衛星を自社で開発・運用し、天候や昼夜に左右されない観測データを政府や企業の防災・監視用途へ提供する点が特徴です。
2023年12月期は売上高1,386百万円へ拡大し、純損失も1,520百万円まで縮小して、事業拡大と損益改善が進みました。
売出しがなく成長資金を調達する点は好材料ですが、吸収金額約117.6億円は赤字企業のIPOとして軽い規模ではありません。
衛星の製造と打上げには継続投資が必要で、失敗や故障に加え、VC比率の高さが中長期の売り圧力になる可能性にも注意が必要です。
申込みでは主幹事の野村證券を軸に、宇宙関連株の地合いと需要申告の強さ、同日上場の影響を確認して慎重に判断したいと考えます。
野村證券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2024年12月19日
公開価格は480円、初値は736円となり、100株当たりの損益は25,600円でした。