IPO DETAIL
株式会社シンカ
電話、SMS、メールなどの顧客接点を一元管理・共有するクラウド型コミュニケーションサービス「カイクラ」を提供する会社です。
SUMMARY
このIPOの結論
電話対応を起点とする顧客コミュニケーション管理は、汎用チャットとは異なる用途を持つSaaSです。
売上高は3期でほぼ倍増しましたが、2022年12月期も136百万円の最終赤字で、黒字化は未達です。
BB時点の仮条件上限1,100円では吸収金額約7.8億円、時価総額約34.8億円と小型でした。
創業者側の持分に対してVC比率が約37.5%と高く、多くが90日・1.5倍解除となります。
小型需給を評価しつつ、赤字とVC売却圧力を踏まえて選別参加とします。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
主幹事や幹事証券を確認し、申し込みできる証券会社を早めに準備しましょう。
APPLICATION STRATEGY
このIPOの申込戦略
主幹事のSMBC日興証券を最優先に、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、岡三証券などにも申し込みます。
判断はBB時点の小型需給と、VCの1.5倍解除を比較して行います。
主幹事を最優先
主幹事はSMBC日興証券です。
配分の中心となるため、最優先で申し込みます。
平幹事も取りこぼさない
SBI証券、マネックス証券、楽天証券、ひろぎん証券、岡三証券も参加します。
資金と締切を管理
仮条件上限1,100円の場合、100株当たりの申込資金は110,000円です。
上限超えで価格決定される可能性も考え、購入申込時の資金余力を残します。
優先して申し込みたい証券会社
申込のコツ
- SMBC日興証券を優先する
- BB時点では110,000円を基準に準備する
- SaaS売上の伸びを確認する
- VCの1.5倍解除価格を意識する
注意点
- 直近3期は最終赤字
- VC持分が厚い
- 90日・1.5倍解除が多い
- 顧客獲得費と開発費の負担
- 上限超えの価格決定リスク
SCHEDULE
IPOスケジュール
BB期間: 2024年3月11日〜3月15日
公開価格決定日: 2024年3月18日
申込期間: 2024年3月19日〜3月25日
上場日: 2024年3月27日
BB申込期間
2024年3月11日〜2024年3月15日BB期間は2024-03-11〜2024-03-15で、仮条件は1050〜1100円です。
抽選日
2024年3月18日公開価格決定日・抽選結果確認日は2024-03-18です。
購入申込期間
2024年3月19日〜2024年3月25日当選後は2024-03-19〜2024-03-25の購入申込を忘れないようにします。
上場日
2024年3月27日上場日は2024年3月27日です。
BB時点では小型需給を評価しつつ、同日上場とVCの解除条件を確認します。
BASIC INFO
基本情報
| 銘柄名 | 株式会社シンカ |
|---|---|
| 証券コード | 149A |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主幹事 | SMBC日興証券 |
| 吸収金額 | 9.4億円 |
| 想定時価総額 | 41.7億円 |
| 総合評価 | B |
PRICE / FORECAST
価格情報・初値予想
| 想定価格 | 1,050円 |
|---|---|
| 仮条件 | 1050〜1100 |
| 公募価格 | 1,320円 |
| 予想初値 | 1,450円 |
| 予想利益 | 3.5万円 |
| 初値 | 1,671円 |
| 初値騰落率 | 26.6% |
LISTING RESULT
上場後の結果
EVALUATION POINTS
評価ポイント
プラス要因
- 電話やSMSの顧客対応履歴を一元管理するSaaS
- 売上高は2020年12月期から2022年12月期まで拡大
- BB時点の仮条件上限では吸収金額約7.8億円
- 低い公開価格で申込資金を抑えやすい
マイナス要因
- 直近3期は最終赤字
- VC・ファンド比率は約37.5%
- 主要ファンドの多くが90日・公開価格1.5倍で解除
- 顧客獲得費とサービス開発費が先行
FINANCIALS
業績推移
単独決算です。
売上高は直近3期で拡大していますが、成長投資を優先して最終赤字が続いています。
売上・利益推移
単位:百万円 / 左軸:売上、右軸:利益
| 年度 | 売上 | 利益 | 売上成長率 |
|---|---|---|---|
| 2020年12月期 | 388百万円 | -269百万円 | - |
| 2021年12月期 | 577百万円 | -90百万円 | +48.7% |
| 2022年12月期 | 768百万円 | -136百万円 | +33.1% |
業績コメント
直近の売上高は、2020年12月期388百万円から2022年12月期768百万円へ拡大しましたが、先行投資により直近3期は最終赤字です。
SHAREHOLDER / LOCK-UP
株主構成・ロックアップ
創業者側は180日、主要VCは90日・公開価格1.5倍解除です。
全量潜在株式の株主は上場時の流通株と区別します。
VC保有率は高めです。上場後の売り圧力に注意しましょう。
主な株主
保有株数・保有比率・ロックアップ条件をまとめて確認できます。
| 株主名 | 保有株数 | 保有比率 | ロックアップ条件 |
|---|---|---|---|
| 江尻高宏 | 530,480株 | 17.20% | 180日 |
| DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 515,680株 | 16.72% | 90日/1.5倍 |
| 株式会社ナンディ | 280,000株 | 9.08% | 180日 |
| SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 250,000株 | 8.10% | 90日/1.5倍 |
| 東京神奈川イノベーション応援1号投資事業有限責任組合 | 139,400株 | 4.52% | 90日/1.5倍 |
| リード・グロース3号投資事業有限責任組合 | 136,000株 | 4.41% | 90日/1.5倍 |
| NVCC8号投資事業有限責任組合 | 116,000株 | 3.76% | 90日/1.5倍 |
| スターティアレイズ株式会社 | 104,000株 | 3.37% | 90日/1.5倍 |
| 株式会社J.C.O.S | 100,000株 | 3.24% | 90日/1.5倍 |
| 池田吉史 | 96,000株(全量潜在株式) | 3.11% | - |
株主構成コメント
創業者と資産管理会社の合計は約26%にとどまり、VC・ファンドの持分が厚い構成です。
主要ファンドの大半は90日・1.5倍解除で、上昇局面では売り圧力になり得ます。
池田氏の表示株数は通常株式ではなく潜在株式です。
BROKERS
申込できる証券会社・おすすめ口座
申込候補の証券会社
COMMENTARY
詳細・管理人コメント
シンカのIPOは、顧客対応を可視化するSaaSの成長性と、BB時点での小型需給を評価しつつ赤字も確認したい案件と考えられます。
「カイクラ」は電話やSMSなどの履歴を社内で共有し、中小企業の業務効率化と対応品質の向上を支援する点に独自性があります。
売上高は2020年12月期388百万円から2022年12月期768百万円へ伸びましたが、営業・開発投資が先行し最終赤字が続いています。
BB時点の仮条件上限1,100円では吸収金額約7.8億円と軽い一方、VC比率は約37.5%と高く需給面には注意が必要です。
主要ファンドの多くは90日・公開価格1.5倍で解除されるため、初値が上昇した場合はまとまった売り圧力が強まりやすい構造です。
申込みはSMBC日興証券を優先し、ストック収益の伸びと黒字化への道筋を見ながら、過度に楽観せず選別的に判断したいですと考えます。
SMBC日興証券でIPO申込を準備
申込忘れを防ぐため、BB期間・抽選日・購入期間を確認しておきましょう。

更新日:2024年3月27日
公開価格1,320円に対して初値は1,671円となり、騰落率は+26.6%、100株当たりの利益は35,100円でした。